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短三和音（マイナー・トライアド）とは、ルート（根音）、短3度、完全5度の三つの音で構成される和音だ。長三和音が持つ明るさとは対照的に、暗く、悲しげ、あるいは落ち着いた響きを持つのが特徴である。その構造は、ルートから数えて短3度（3半音）、さ...

長三和音（メジャー・トライアド）とは、ルート（根音）、長3度、完全5度という三つの音で構成される、最も基本的かつ明るく安定した響きを持つ和音だ。すべての調性音楽の出発点であり、「ハッピー」や「解決」といったポジティブな感情を表現するために使...

テンション・コードとは、基本的な四和音（セブンス・コード）を超えて、さらに音程を積み重ねた和音だ。具体的には、ルートから数えて9度、11度、13度の音をコードに加えることで、より豊かで複雑な響き（色彩）を生み出す。これらの音は、コードの基本...

セブンス・コードとは、三和音（トライアド）に、さらにそのルートから数えて7番目の音（7度）を加えた四和音のことだ。この4つ目の音がコードに色彩（カラー）や複雑さを与え、和声進行の方向性を強める。7度の音程には、ルートから長7度（メジャー・セ...

トニック・コード（主和音）とは、調性音楽における和声の中心であり、最も安定し、終止感を与える和音だ。これは、スケールの第1音（主音）をルートとして構成されるコード（\text{I}）であり、音楽における「ホーム」または「休息の場所」の役割を...

サブドミナント・コード（下属和音）とは、トニック（主和音）とドミナント（属和音）の間に位置し、トニックから一度離れた「少し不安定だが穏やか」な響きを持つ和音だ。これは、調性の中心（トニック）から完全4度上（または完全5度下）に位置する和音（...

ドミナント・コード（属和音）とは、調性音楽においてトニック（主和音）へと解決する強い引力を持つ和音だ。特に、ドミナント・セブンス・コード（\text{V7}）が最も典型的で、ルート、長3度、完全5度、そして短7度で構成されている。この短7度...

調性音楽以外の音楽とは、特定の主音（トニック）への依存や解決の引力を持たない音楽の総称だ。最も代表的なものとして、無調音楽（Atonality）がある。これは、すべての音を平等に扱い、伝統的な調性の規則を意図的に排除するもので、20世紀初頭...

調性音楽（Tonal Music）とは、特定の音（トニック、主音）を中心として、すべての音がその中心に対して機能的な関係を持つ音楽の体系だ。その根幹には、長音階（メジャー・スケール）または短音階（マイナー・スケール）があり、これに基づいてコ...

スパニッシュ・フリジアン・モードは、フラメンコ音楽において情熱的でエキゾチックな響きを生み出すために不可欠な旋法だ。これは、西洋音楽のフリジアン・モード（ミを主音とした場合：ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ）の第三音を半音上げた音階として定義で...