音楽理論におけるテトラッドとは、基本三和音にさらに1音を加えた、合計4つの音から構成される和音のことである。基本三和音には、長三和音、短三和音、増三和音、減三和音の4種類が存在するが、それぞれに特定の音程の音を加えることで、多様な響きを持つテトラッドが生まれる。
付加される4つ目の音は、主に長7度、短7度、長6度、短6度などが用いられる。例えば、長三和音に長7度を加えたものは長7の和音、短7度を加えたものは属7の和音と呼ばれる。これらのテトラッドは、楽曲に色彩感や奥行きを与え、コード進行に複雑さや機能性を加える重要な要素となる。ジャズやポピュラー音楽など、多くのジャンルで頻繁に用いられ、楽曲の雰囲気や感情表現に大きく貢献していると言えるだろう。


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