代理コード / substitute chord

substitution

ジャズにおける代理コードとは、あるコードの機能や響きが類似している別のコードのことであり、コード進行に変化や彩りを与えるために用いられる。主要な代理コードとしては、同じ機能を持つダイアトニックコード（例えば、トニックコードであるCmaj7に対して、その代理となるEm7やAm7など）や、トライアドのルートが三全音の関係にあるドミナントセブンスコード（例えば、G7に対してDb7など）が挙げられる。これらの代理コードを用いることで、コード進行に滑らかな流れや意外性、より複雑なハーモニー感を加えることが可能となる。代理コードの理解と応用は、ジャズの作曲や編曲、即興演奏において、より洗練された音楽表現を実現するための重要な要素の一つである。