Node.jsは、サーバーサイド(サーバー側)で動作するJavaScriptの実行環境です。
元々、JavaScriptはWebブラウザ(クライアント側)で動くために作られた言語でしたが、Node.jsの登場により、JavaScriptをサーバー側のアプリケーション開発にも使えるようになりました。
Node.jsの主な特徴
- サーバーサイドJavaScript: サーバーサイドアプリケーションを構築するために使われます。これにより、フロントエンド(クライアント側)もバックエンド(サーバー側)も同じJavaScriptという言語で開発できるため、開発効率が向上します。
- イベント駆動と非同期処理: Node.jsは、リクエストを処理する際に、従来のサーバーのようにリクエストごとに処理が終わるのを待つのではなく、非同期で処理を進めます。この方式は、大量のアクセスを効率よくさばくのに優れており、高いパフォーマンスを発揮します。
- 大規模なエコシステム (NPM): npm (Node Package Manager) という世界最大級のパッケージ管理システムを持っており、アプリケーション開発に必要な様々なライブラリ(パッケージ)を簡単に導入・利用できます。
🛠️ Node.jsの使い道
Node.jsは、特にリアルタイム性や高速なデータ処理が求められる分野で活用されています。 - APIサーバーの構築: Webアプリケーションのバックエンドとして、データ処理やデータベースとの通信を行うAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を構築します。
- リアルタイムアプリケーション: チャットアプリやオンラインゲームなど、ユーザー間で素早いデータのやり取りが必要なアプリケーション。(WebSocketを使用)
- 開発ツールの構築: Web開発で使われる様々なビルドツールやタスクランナー(例: Webpack, Babelなど)の基盤としても使われています。
- ストリーミングアプリケーション: 大量のデータを細かく区切って処理するストリーミング処理に適しています。
Node.jsの採用例
- 多くの有名企業や大規模なサービスがNode.jsを採用しています。
- Netflix
- PayPal
- Uber
Node.jsを使うことで、開発者は統一された言語(JavaScript)で、高速かつスケーラブルなウェブアプリケーションを効率よく構築できるようになります。

コメント