ラジアタパイン集成材とファルカタ集成材

ラジアタパイン集成材は、加工のしやすさとコストパフォーマンスの良さから、DIYや家具作りに非常に人気のある木材です。

ラジアタパインは「ラジアータマツ」とも呼ばれるマツ科の針葉樹で、集成材とは小さくカットした木材を接着剤で貼り合わせて作った人工的な板のことです。

🌲 ラジアタパイン集成材の主な特徴

加工しやすい: 非常に柔らかく軽いため、切断、研磨、穴あけなどの加工が簡単です。DIY初心者にも扱いやすい木材として知られています。
価格が安い: 成長が非常に早く（植林から約25〜30年で伐採可能）、ニュージーランドやチリなどで計画的に植林されているため、安価で安定的に供給されています。
寸法が安定している: 集成材に加工されているため、無垢の一枚板に比べて「反り」や「割れ」が起こりにくいのが大きな利点です。
見た目が明るい: 全体的に淡い黄白色で、木目がはっきりしているため、明るくナチュラルな雰囲気の作品が作れます。
塗装しやすい: マツ科の木材としてはヤニ（樹脂）が少なく、塗料やワックスのノリが良いのも特徴です。

傷がつきやすい: 最大の特徴である「柔らかさ」は、同時に「傷がつきやすい」という弱点にもなります。テーブルの天板などに使う場合は、表面を保護する塗装（ウレタン塗装など）が推奨されます。
耐久性は高くない: 木材そのものの耐朽性（腐りにくさ）や耐水性はあまり高くありません。屋外や水回りでの使用には防腐・防水処理が必要です。
節（ふし）: 商品によっては節が多い場合があります。節の部分は非常に硬いため、加工時に注意が必要です。

その扱いやすさから、幅広い用途で使われています。

ラジアタパイン集成材は、ホームセンターでも簡単に入手できる、最も身近な木材の一つです。

ファルカタ集成材は、DIYや工作用の木材として知られており、その最大の特徴は**「圧倒的な軽さ」**にあります。

「南洋桐（なんようぎり）」と呼ばれることもあり、日本の「桐（キリ）」に似た性質を持つ、マメ科の広葉樹です。ラジアタパインと同様、インドネシアなどで計画的に植林されており、非常に成長が早い（植林から5〜7年で伐採可能）ため、安価でエコな素材としても注目されています。

ファルカタ集成材は、その「軽さ」と「加工のしやすさ」を活かし、強度を必要としない場所で活躍します。

【注意】強度が必要な用途には不向きです

テーブルの天板や棚板、椅子など、荷重がかかったり、人が触れたりする場所には適していません。

先ほどのラジアタパインとファルカタは、どちらも「安価で加工しやすい」木材ですが、性質は大きく異なります。

使い分けの目安