サーバーサイドアプリケーション構築のステップ

サーバーサイドアプリケーションの構築は、開発環境の準備、フレームワークの選択と設定、アプリケーションロジックの実装、サーバーへのデプロイ(公開)、という4つの主要なステップと、それを実現するための技術要素の選択を通じて行われます。


構築の主要ステップ

  1. 開発環境の準備
    まず、アプリケーションを開発・テストするための環境を整えます。
  • 開発言語の選択とインストール: どのプログラミング言語(PHP、Python、Ruby、Java、Node.jsなど)を使うかを決め、必要な環境(実行環境、ライブラリ)をPCにインストールします。
  • Webサーバーとデータベースの準備: 開発に必要なWebサーバー(Apache, Nginxなど)とデータベース(MySQL, PostgreSQLなど)をPC上に構築します。多くの開発者は、本番環境と近い環境をDockerなどの仮想化技術で構築します。
  1. フレームワークの選択と設定
    ゼロからすべてを記述するのは非効率的でセキュリティリスクも高いため、通常はフレームワークを利用します。
  • フレームワークの選択: 選択した言語に対応するフレームワーク(例: PHPならLaravel、PythonならDjangoやFlask、RubyならRuby on Railsなど)を選びます。
  • プロジェクトの初期設定: フレームワークのコマンドを使ってプロジェクトのひな形を作成し、データベース接続情報やルーティング(URLと処理の対応付け)を設定します。
  1. アプリケーションロジックの実装
    ここでは、アプリケーションが果たすべき具体的な機能(ビジネスロジック)を実装します。
  • ルーティングの定義: ユーザーがアクセスするURL(例: /users/profile)と、そのリクエストを処理するプログラム(コントローラー)を紐付けます。
  • データモデルの作成: データベースのテーブルに対応するモデルを作成し、データの読み書きや操作のロジックを定義します。
  • コントローラーの実装: リクエストを受け取り、モデルを使ってデータを処理し、クライアントに返す応答(HTMLやJSON)を準備する処理を記述します。
  1. サーバーへのデプロイ(公開)
    開発環境で動作を確認した後、インターネット上に公開するために、本番用のサーバー(レンタルサーバーやクラウドサーバー)にアプリケーションを配置します。
  • サーバーの選定と契約: アプリケーションの規模や特性に合ったレンタルサーバーやクラウドサーバー(AWS, Azure, GCPなど)を契約します。
  • 環境構築: 契約したサーバーに、アプリケーションが動作するのに必要なWebサーバー、データベース、実行環境(PHPなど)をセットアップします。
  • デプロイ: 開発したコードをサーバーに転送し、設定ファイルなどを調整して、アプリケーションを起動させます。このプロセスには、GitやCI/CDツール(GitHub Actions, GitLab CIなど)がよく利用されます。
    🧱 サーバーサイド技術の主要構成要素
    サーバーサイドアプリケーションを構築するために欠かせない技術要素は、以下の3つです(頭文字をとってLAMPやLEMP構成などが有名です)。
  • Webサーバー: ユーザーからのリクエストを受け付ける窓口(例: Apache、Nginx)。
  • 実行環境 / 言語: 実際に処理を行うプログラムの言語(例: PHP、Python、Ruby)。
  • データベース: データを永続的に保存・管理する場所(例: MySQL、PostgreSQL)。

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