テンションノート / tention note

音楽理論におけるテンションノートとは、基本的なコード構成音(ルート、3度、5度、7度)にさらに付け加えられる音のことである。これらの音は、コードに独特の響きや色彩感を与え、より複雑で洗練された音楽表現を可能にする。「テンション」という言葉には、ある種の緊張感や変化をコードに加えるという意味合いがある。

主なテンションノートとしては、9th(ナインス)、11th(イレブンス)、13th(サーティーンス)が存在する。これらは、基本的なコードのルート音から数えて9度、11度、13度上の音程にあたる。さらに、これらのテンションノートには、♭(フラット)や♯(シャープ)が付加されることもあり、それぞれ♭9th、♯9th、♯11th、♭13thなどと呼ばれる。これらの変化形は、コードの響きにさらに多様なニュアンスを加える。

テンションノートは、楽曲のジャンルやスタイルによってその用いられ方が大きく異なる。ジャズやポピュラー音楽においては、頻繁に用いられ、楽曲の雰囲気やコード進行に深みを与える重要な役割を果たしていると言えるだろう。

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